パソコンに向かう時間が長い日は、夕方になると肩や首まわりが重たく感じるという方も多いのではないでしょうか。デスクワーク中は同じ姿勢が続きやすく、体を動かす機会が少なくなりがちです。この記事では、肩こりが気になる方に向けて、仕事の合間に取り入れやすいストレッチと習慣づくりのポイントを一般的な情報としてまとめます。
デスクワークで肩まわりが張りやすいといわれる理由

デスクワークでは、画面を見るために頭が前に出やすく、腕をキーボードやマウスに伸ばした姿勢が長く続きます。頭は体の中でも重い部位とされており、前に傾いた状態では首から肩にかけての筋肉が支え続けることになります。その結果、肩まわりが張ったように感じやすくなるといわれています。
また、集中していると呼吸が浅くなったり、無意識に肩へ力が入ったりすることもあります。さらに、長時間座ったままだと血流が停滞しやすいと考えられており、体がこわばった感覚につながる場合があります。こうした背景から、こまめに体を動かして姿勢を切り替えることが、肩まわりのケアをサポートする基本の考え方になります。
なお、肩こりの感じ方には生活習慣や体質、ストレスなど多くの要素が関わります。ストレッチだけですべてが解決するとは限らないため、あくまでセルフケアの一つとして取り入れるのがおすすめです。
座ったままできる肩・首まわりのストレッチ

まずは、椅子に座ったまま行える簡単な動きから始めてみましょう。いずれも「気持ちよく伸びている」と感じる範囲で行い、反動をつけないことが大切です。
一つ目は肩の上げ下げです。息を吸いながら両肩をゆっくり耳に近づけるように持ち上げ、数秒キープします。その後、息を吐きながらストンと力を抜きます。これを5回ほど繰り返すと、肩に入った力を意識的に抜く練習になります。
二つ目は首の横を伸ばす動きです。背筋を伸ばして座り、右手で椅子の座面を軽くつかみます。左手を頭の右側にそっと添え、首を左へ傾けます。力を入れて引っ張る必要はなく、頭の重みを利用する程度で十分です。呼吸を止めずに20〜30秒を目安に行い、反対側も同様に行います。
三つ目は肩甲骨まわりを動かす運動です。両手を肩に置き、肘で大きな円を描くようにゆっくり前回し、後ろ回しをそれぞれ10回ほど行います。肩甲骨が動いている感覚を意識すると、肩まわりをほぐすサポートになります。
休憩時間に取り入れたい胸・背中のストレッチ

肩こりが気になるときは、肩や首だけでなく、胸や背中の動きにも目を向けてみましょう。前かがみの姿勢が続くと胸の前側が縮こまりやすく、背中が丸まりやすいといわれています。
おすすめしやすいのは、胸を開くストレッチです。立ち上がって背中の後ろで両手を組み、肩甲骨を軽く寄せながら、胸を開くように腕を下げ気味に引きます。顎は軽く引いたまま、20秒ほどゆっくり呼吸を続けましょう。腰を反らしすぎないように注意してください。
もう一つは、壁を使った方法です。壁の横に立ち、片腕を肩の高さで壁につけたまま、体をゆっくり反対側へひねります。胸の前側が心地よく伸びる位置で止め、反対側も同様に行います。
背中を丸めたり反らせたりする「猫のポーズ」も、スペースがあれば取り入れやすい動きです。ヨガマットなどを敷いて四つん這いになり、息を吐きながら背中を丸め、吸いながらゆっくり戻します。5〜8回を目安に、無理のない範囲で行ってください。
ストレッチを続けるための環境づくりと習慣

ストレッチは一度に長く行うよりも、短時間をこまめに続けるほうが習慣にしやすいといわれています。たとえば「1時間に1回は立ち上がる」「会議の前後に肩を回す」「飲み物を取りに行くついでに胸を開く」など、日常の行動とセットにすると続けやすくなります。タイマーやカレンダーのリマインダー機能を活用するのも一つの方法です。
あわせて、作業環境を見直すことも大切です。モニターの上端が目線と同じか、やや下になる高さを目安にし、椅子には深く腰かけて足裏が床につくよう調整してみましょう。肘が体の近くで曲がる位置にキーボードを置くと、肩への負担を和らげるサポートになります。ノートパソコンを使う場合は、スタンドや外付けキーボードを検討するのも選択肢です。
さらに、水分補給や軽いウォーキング、入浴で体を温めるなど、生活全体のリズムを整えることも、体のこわばり対策を支える習慣といえます。睡眠時間や枕の高さが気になる場合は、寝具まわりを見直してみるのもよいでしょう。
ストレッチ中に痛みやしびれを感じる場合や、不調が長く続く場合は、無理をせず中止して専門家に相談してください。自分の体の状態に合わせて、できる範囲から少しずつ取り入れていくことが大切です。
本記事は一般的な情報提供を目的としており、効果を保証するものではありません。体質や健康状態には個人差があります。